山ヤ再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

地獄谷西尾根から炭ケ谷周回

台風21号の被害に心を痛めている間もなく、北海道の地震に驚いています。被害の合われた方に心からお見舞い申し上げます。

この日曜日に六甲山系のトゥエンティクロスで、所属会の登山道補修ボランティアに参加しました。毎月歩く登山道が崩落に合い、その被害大きさに驚いています。私のできることは細やかなものですが、一歩一歩整備できればと思い、仲間と汗を流しました。

その後、六甲山系の他の道の被害状況はどうなのか?気になり地元の裏道を歩くことに。

台風21号は通過した後の、裏六甲を歩きました。地獄谷は谷筋を選ばずに、ハイカーが良く歩くルートを歩くことにしました。

地獄谷を渡渉する箇所は、増水していますが飛び石を見つければ通過できます。

整備された遊歩道を進むと地獄谷西尾根の”取付き点”に出ます。

これが見印で、ここから上ると尾根筋を忠実に辿ることができます。

このルート、グングンと高度を上げながら、時折、樹間から展望が開きます。また、風も通り余り暑さを感じません。(汗は吹き出します)

やはり、倒木ありました。少し迂回すると歩けます。倒れた木を見ていると、多くは西側に倒れています。台風の進路の西側に強風が吹くことが良く分かります。

このルートの終盤にある看板。”シャクナゲ谷”という文字が見えます。今は歩く人も少なくなったと思いますが、その昔、地獄谷からシャクナゲ谷を歩いたこともあったなと懐かしくなりました。

ダイヤモンドポイント、ここも景色が良い。さて、下りはどうしようか?森林植物園まで行かずに途中で炭ケ谷を選択しました。

一先ず牧場まで行って休憩をしようとおもったのですが、本日最大の”倒木”が道をふさいでいました。ここは下をくぐります。

六甲山はドライブエイが何本か閉鎖され車の乗り入れが規制されています。羊も作の中でのんびり草を食んでいましたので、しばらくは安全かも。

観光客もすくなくなった牧場の売店で初めて”六甲さんサイダー”なるものを頂きました。260円

ここに辿るルート(舗装道路を歩くのですが)、警備員が立ち通行止めになっています。その為か、ハイカーもあまり来ていない雰囲気です。

炭ケ谷は下山に使って正解です。暗いイメージの途をひたすら登るのは辛そうです。2筋谷が違うだけで、大きく雰囲気が異なります。

阪神高速7号の高架下をくぐると、ゴールまで2キロ弱です。

超クラシックルート奥穂高南稜を登る

8月17日から1泊2日で奥穂高南稜に入っていました。調べるとウェルター・ウェストンと上條嘉門次が 1912年8月に初登したクラシックルートとして有名なルートです。詳しい記録がウェストンの著した「日本アルプス再訪」に残っている。当時、ウェストンは50歳、嘉門次は64歳、上高地から”日帰り”で登っている。それを真似たわけではないが我々も、岳沢ベースに日帰りし、その足で自宅まで戻ってしまった。当時、彼らは初登なのでルートもハッキリせず、下山に使える重太郎新道も整備されていなかった。嘉門次が17年ほど前に熊を追って途中までたどったことがある?!程度の情報で挑戦する思いに感心させられる。ネットで調べてみると、1893年に前穂高に上條嘉門次と登っている。逆算すると当時ウェストンは31歳、嘉門次は45歳。ウェストンは1896年にイギリスで有名な「MOUNTAINEERING AND EXPLORATION IN THE JAPANESE ALPS」(日本アルプスの登山と探検)を出版し、1902年に結婚している。日本を再訪し、久しぶりに嘉門次に出会い旧交を温めたことも前出の「日本アルプス再訪」に見ることができる。楽しい登攀だったと想像できる。

http://kaizaemon.com/essay/WESTON.JPG

 このルート、ウェストンは奥さんとともに再登したとある。お気に入りのルートだったのだろう。

さて、我々オッちゃん2人はネットで調べた情報をもとにテント場を後にした。

時期によるのだろうか、猛暑の影響からか、雪渓はほとんど残っておらず、アイゼンも必要なかった。シュルンドも問題なく、取付き点もすぐ分かった。

ルンゼまでの岩稜帯が核心という人もいる。ルートファインディングに注意し、柱状節理の岩の弱点を抜けていった。

見上げると南稜ルンゼンの上にトリコニーⅠ、Ⅱ峰が見える。

コケの付くルンゼを抜けるとブッシュ、藪漕ぎが待っている。今回は右ルンゼを決めていたが、下から見ると中央ルンゼが”優しそう”なので直登することにした。

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すると、一面のラズベリー畑が出現した。口にほおばると”美味い!”嘉門次が追った”熊”が愛した秘密の場所かもしれないと思った。

聞いていた這松帯は”手強かった”。アルプス縦走路の這松とは勢いが違う?ここは全身を使ってよじ登る。ほどなく”スラブ岸壁”と思われるところに着いた。所々にスリングや人工物が残っているので安心できる。

岩稜帯が始まった。安全のために切り立ったところや少しかぶった岸壁でロープを出したが、岩は固くガバもしっかりとあり気持ちよく登れる。

振り返ると、高度感とともに北アルプスの秀峰が拡がる。

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モノリスが見える場所に着いた。ここが中間点。

ここで休憩。この割れ目の奥を抜けるのだが螺旋階段上になっていて楽しい。

ナイフリッジを通過すると、

撮影ポイントに

トリコニーⅢ峰。

ルートはこの後、懸垂下降点を迎え、程なく”南稜の頭”につき一般ルートと合流した。

今日は、天候が良く気温も上がらなかった。午前中は雲も湧かずに絶景が広がり、恐らくこれ以上にないベストコンディションで登攀したことになった。このルートを開拓したウェストンと嘉門次に感謝するしかない。

https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1560854.html

CASIO スマートアウトドアウォッチ ファンミーティング

ご無沙汰しています。ブログ更新をさぼっていました。前回の記事が去年の3月ですから1年以上間が空きました。その間に何があったか?

  • 昨年8、9月と2か月にわたる西ネパール未踏峰にチャレンジする遠征隊に参加していました
  • そのために、仕事はフルタイムからパートに切り替えました

この遠征記事を書かないといけないと思いズルズルと時間だけ流れました。遠征隊では記録係を担当していましたの多量の写真と映像、ログなど材料は手許に沢山あります。極西ネパールは長年の夢だったので、半端ない達成感から無気力、腑抜けになっていたのかもしれません。

高所に行くと体重が減るそうです。メタボの私も少し効果がありスリムになって日本に戻ってきたのですが、リバウンドから現在は見る影もありません。所属会のメンバーはマルチピッチに行くなら、ダイエットしてもらわないと困ると避けるように言われています。

ともあれ、一応「公式の記録集」を印刷し、YouTUBEに映像を公開しました。

表紙に写ってる”人”は”私”です(と自慢)。


西ネパール未踏峰(6080m)登頂

 

さて、本題です。昨年5月、発売したばかりのCASIOのPROTREKSmartを購入しました。本当はネパールに(WSD F20を)連れていこうと考えていたのですが、うまく使いこなすことも出来ずに、いつの間にか埃をかぶってしまうことになりました。どうもマニュアルを読んだりするのが億劫で、飽きっぽい性格も災いしています。後、指先で小さな画面操作が上手くいかなかったことも原因だったかもしれません。

今年に入り、もったいないからと触ってみたものの?Bluetoothでの同期が上手くいきません。YAMAPさんの地図が事前に落とせないと山に持って行く意味がない。どうしよう。時計だけの機能なら別のものを持参します。ホームページを検索し「何とかならないの」とCASIOさんにメールすると、保証期間内であったこともあり無償で中身を交換してくれることになりました。今年2月頃の事です。新しくなった”こいつ”を見ると、今一度真剣に付き合ってみようかと思うようになります。

そこからです。触ってみると”こいつ案外、使えるかも?”と思えるようになってきました。YAMAPを使って国土地理運の地図を入れ、何度か冬山、春山に連れて行きました。苛酷な環境でも大丈夫です。

バリエーションにも使えます。確かに、ザックからスマフォや地図を出す手間がなく現在地が確認できるのはありがたいですね。危険個所はできるだけ早く通過したいので、時間を無駄にしていないという”チョットした間”が、余裕を生む行動につながると思っています。高齢者の登山についていろいろと批判もあることは承知しています。若者のような体力はないが、それを補う知恵と道具を持ち合わせ、もうしばらく山に行かせとほしいと願うところです。

以来、ハイキングや街歩き、たまに仕事にも連れていってます。面白いものでYAMAP、ヤマレコ、所属会の山行記録などをあげたりすると、ついつい関連記事の検索をして”なる程、こんな使い方もあるのだ”とノウハウ?もたまってきます。

そうこうしていると、『アウトドア アンバサダープログラム』なるものに出くわしました。早速、申込むと7月25日(水)開催の「CASIO スマートアウトドアウォッチ ファンミーティング」お越し下さいと連絡が入ります。お邪魔していいものかと悩みましたが、花谷泰広さんのお話しも聞きたしと顔を出しました。

CASIOの製品開発の方ともお話しができ、海外での地図表示など教えてもらいました。もしかしたら、”こいつ”をネパールに持って行くことができるかもしれません。

来年、また西ネパール・ドルポに2か月間ほど行こうと仲間と計画を練っています。ドルポは『チベット旅行記』で有名な河口慧海チベットに入国するのに使ったルート地域として知られています。ここはエベレスト街道や隣りのムスタンのように観光地化してなく、ほとんど外国人が入っていません。

遠征中は現地の遊牧民にたまに出会う程度で。ネットと無縁な”秘境”といってもよいかと思います。片道2週間かけて6000m峰にチャンスがあればトライします。前回、太陽光パネルを持参し、カメラ、無線機、衛星電話の消費電力を十分賄うことが出来ました。バッテリー問題は大丈夫です。ネットと無縁な場所でスマートウォッチに何ができるのか?多くは期待できませんが、今度は”相棒”を連れて登ってやりたいと思います。そのために、来年まで一緒にトレイニングに汗を流します。

 

 

一度は訪れたい雪の上高地に行ってきました

週末、雪に覆われた静寂の上高地を楽しんできました。関西からは距離がありますので、午後9時に集合し高速を飛ばして、沢渡駐車場に午前3時に着き、夜明けまでテントを張り仮眠を2時間ばかりとりました。

調べると”冬の上高地”を楽しむのは日帰りか、小梨平でのテント泊が基本のようです。今回は、徳澤まで足を延ばし”スノーシューorわかん”で、”おしゃれな上高地”を楽しもうという試みです。

朝起きて、ここに足湯があるとこが分かり、早速、テントで冷えた身体をほぐしてもらいました(笑)。トイレも暖房が入っていて、いろいろと有難いです。

上高地に入る釜トンネル内は、ヘッドライトがいりますが、アイゼンは使いませんでした。しかし、上高地に入ると、路面は凍結しているので”軽アイゼン”は必携です。

夏の喧騒が嘘のように行き交うハイカーも多くありません。

雪を頂いた穂高が現れるとウキウキしますね。青い空と白い雪はコントラストがハッキリとしてて綺麗です。

風がないと逆さ明神が湖面に写るのでしょうが。

上高地バスターミナルも一面の雪景色です。

穂高とは反対側に目を向けると白い焼岳を望むことができます。

小春日和のような快晴に恵まれたので、まったりと山に魅入ります。

河童橋から奥は、スノーシューを履きました。小梨平を経由して明神館までは、左手に明神岳に岩稜が左手に見て取れます。

ここから先に行く人は少ないです。今回はテントを担いで徳澤まで行きます。

徳澤手前で風の強い箇所があり、きれいな雪紋が観れました。

テント場に到着しました。夏は綺麗な緑の草原ですが、冬は雪の平原です。テントは他に1張あるだけで、貸し切り状態です。

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徳澤の夜は、星空が綺麗でした。そして、明神岳のモルゲンロート、これはテント泊したものの特権です。

(点描)

「雪の上高地の知らずして、日本の冬を語れない」と言ってました。原風景かどうかは分かりませんが、一度は訪れたい”絶景スポット”です。

堂満中央稜堂満で雪山クライミング

2月4日先週に引き続き、比良山系の堂満ルンゼに入りました。雪の状態は新雪が少し降り、大きく変わりません。前年、同じルートを雪がなく敗退していますので、今回は雪があり期待できます。また、このルートは、崩落が激しく”雪”がないと登れないバリエーションになります。

先行パーティが入っていたのでトレースがしっかりとあります。

目的の稜線は、堂満ルンゼの左側にあります。3名のパーティーで30mのWロープを使用しました。1ピッチ目をクリアして、カムを使わないと登れない2Pに向かいます。

2Pが核心かと思われたのですが、雪が多く直登ルートが取れました。ここには古いハーケンが何本か残置され、スムーズに通過。年によって難易度が変わりますね。

 

この後、4ピッチほど登るのですが、ガレ場の次に出てくるチムニーが曲者でした。氷と手がかりがなく苦心します。おまけに、上げたアイゼンの歯にシュリンクが絡まりアクロバットな脱出姿勢をとらないといけない羽目になりました。(写真ありません)ここが核心部ですね。

トレースがあるお陰で稜線部のラッセルもなく午後4時過ぎに堂満岳頂上に着きました。びわ湖が一望できる絶景ポイントです。ゆっくりしたいのですが、時間も遅いので、下山は堂満ルンゼを下りました。”シリセード”で時間を稼ぎ、なんとか無事下山しました。

雪のバリエーション、天候や条件に左右されますが面白いですね。

 

雪山搬出訓練に参加しました

週末、堂満ルンゼ(比良山系)下で所属団体のレスキュー訓練に参加しました。雪山に入る上で、雪崩の危険性は知っておくとともに、もしもの時のために”仲間を救出する”方法を学ぶのが目的です。

まずは、ビーコン探索から実地練習をしました。異なるメーカーの機種毎の電波特性、誤差、複数人の探索方法から始まり、素早く埋没者を発見する訓練。机上や簡単な練習はしていましたが、具体的に想定されるケース演習は、リーダーの判断と的確な行動が求められることを実感しました。2次災害を防ぐこと。5分、できれば3分で”仲間を救う”行動は何をすればいいのか?少しイメージできたかと思います。

プルーブの使い方も、知ってるつもりが・・・。

写真がないのですが、私、手を挙げて実際に”雪の中に埋まりました”。わずか25センチの厚さですが、胸部が圧迫され息が苦しかったです。雪は想像以上に重たい!また、雪の中は温かいのですが、外部に出すと急速に体温が奪われます(これも実感です)。また、低体温症対策のためにツェルトを有効に使う方法も学びました。

次に行ったのは搬出訓練です。低体温に対応したラッピングとストレッチャーを使った搬出方法について。

ツェルトでの梱包では、ロープワークの復習と新たな結び方を学びました。が、名前を忘れてしまった(シープシャンプと判明)。

3回繰り返したので、身体で覚えたか?

急斜面での引き上げ技術としての”3分の一”システムの演習です。ここでは、レスキュー隊のギアを使ったので、”簡易版”とは違い重量は感じません。

さて、平地での演習を終え、翌日はルンゼまで足を運び、雪崩後のデブリで搬出訓練です。

弱層テストも、いろいりと確認。

動画撮ってます。

急斜面での引き上げ。自己確保して、システムの確認などを声掛けしながら行いました。急斜面の引き上げよりも、麓までストレチャーを運ぶのが”重労働”です。ここでも、いろいろなロープワークを確認できました。

実際に救援活動をする場合、レスキュー技術を習得していない人は手が出せません。一刻も早く、仲間を救うスキルは山登りの技術の一つとして大切です。

御在所・藤内沢は雪が多かった

2月22日(日)御在所に行きました。藤内沢を詰め、アイゼン、ピッケルワークの習得が目的でした。が、今年は雪が多く、予定していた”氷にアックスを打込む”シーンはなく、ラッセル気味の山行になりました。

藤内小屋で装備を装着。休日で天候もよいので、沢山の方と出会いました。

青空がまぶしく、サングラスも装着です。出迎えてくれた”ウサギの耳”何時か登りたい。

積雪が想像以上です。

ここで小休止して、左手の沢を詰めていきます。

アイスがないのでつららで遊びます。

高度を上げると雪もパウダー状になり、さらさらと流れていきます。結果、雪のお陰で藤内沢は予定時間よりも早く登り終えました。うーん、また来年に期待します。

 

うまい具合に?、同じ会のメンバーが上でアイスクライミングの練習をしていましたので、ロープを借りて氷壁を登らしてもらいまいした(^_^)

関西では数少ないアイスクライミングの練習の場。順番待ちができるほど人気でした。道具の進化で面白いように氷瀑登れます。また、新たな道に・・・。