山屋再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

落ちこぼれてエベレスト

 

落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫)

落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫)

 

過日読んだ「ヒマラヤトレッキング紀行」の中で「落ちこぼれてエベレスト」の言及があったので、図書館で借りた。たしか、高山病で停滞を余儀なくされた人が読んでいた。著者はTVで良く顔を見る人だと、本を手に取って初めて分かった(今更ですね)。上級生を殴って停学処分中の旅先で偶然手にした植村直己の本が、落ちこぼれ少年の未来を変えています。山は人を鍛え、大人にしてくれます。野口氏は、7大陸最高峰登頂を世界最年少で達成しています。私は素直に称賛の声をあげたい。いくら意思があっても、ヤマハそう簡単に人を寄せつけない。強い気持ちのある人なのだろうと想像する。また、兄弟、父親、恋人など、正直に、また赤裸々につづった文章は好感を持って読むことができます。

文中に小西政継さんとの出会いが描かれていたのにもびっくり。彼はマナスルで遭難死している。エベレストに一緒に登頂しようと計画している、その人が帰らぬ人になっている。多くの死を経験して初めて世界最高峰は登れるのだろう。