兵庫100山 三草山(みくさやま)と長谷の棚田
2020年09月22日(火)
朝起きて、また山に行きたくなった。今日のお目当ては三草山です。
ゼフィルスが舞う頃に来たかったが、秋の棚田も良いかな?と思い、訪れました。
稲刈りは終わっていましたが、秋を感じる秋桜(コスモス)に出会い楽しい気持ちが良いです。
この後、時間もあるので大野山に向かいました。
才の神峠は「有馬」、「銀山」、「いけ田」に通じる
兵庫100山も三草山で32座目、兵庫の山だと思っていたら、登山口を調べると、ナビは大阪府豊能郡能勢を指している?兵庫から登るほどのこだわりはなく、目的のもう一つは、長谷の棚田を見ること。早速、車を走らせた。
この辺り、調べると
三草山は、「摂津風土記」に、神功皇后の新羅遠征にこの山の杉で船を造ったとの記述があり、また推古天皇の時代には、日羅上人が山頂に清山寺を開いたといわれ、山頂からの眺めは大阪平野を望むことができます。また、三草山への登り口がある才の神峠は、7本もの道が交叉する峠道で、能勢町最古の道標があります。その道標には「有馬」、「銀山」、「いけ田」などと標されており名湯、鉱山、酒造りへと通う人々の要衝の峠道であったといわれています。
山頂の清山寺は織田の戦火で焼失したそうです。
才の木峠を通って有馬に湯治に来ていたと思うと興味深々です。
周回コースの起点は慈眼寺
調べたヤマレコ情報を頼りに慈眼寺さんの駐車場に停めさせていただきました。このお寺には画廊が併設「榧の木画廊」されており無料で見学できます。
出発すると、すぐ目の前に三草山が見えます。
大阪環状自然歩道の道標。ここから取付きます。
この栗はまだ青い
ゼフィルスの森
歩きやすい道を登っていくと標識が現れました。
標識1:熊もいるようです。
標識2:(・_・D フムフム
標識3:今日は山中、誰とも会いませんでした。
標識4:何もしていなくても・・・。どうすればよいのか?
ここで、ゼフィルスの森について講釈
昭和40年代から大阪みどりのトラスト協会がゼフィルスの棲息環境を保護するために手を入れているところで、関西・中国地方限定のヒロオビミドリシジミ始め10種類以上のゼフィルスが観察される場所です。
ヒロオビミドリシジミというのは「広帯緑小灰蝶」と漢字で書き、
日本産ミドリシジミ13種のうち最も発見の遅かった種である。
希少種です。ゼフィルスは、樹上性のシジミチョウの一群で日本には25種が生息します。その内、三草山では10種類ほど観察されています。一般的な蝶々と違い観察しにくいだろうが、機会があれば観察してみたい。
森に分け入ります
ハイキング道が整備されいますので「分け入る」という表現はオーバーでしたが、いきなり蜘蛛の巣に遭遇しました。この後、ハイカーも少ないのか蜘蛛の巣にたびたび悩まされました。
これは食べれそうだが、渇水でしなびていたのでパス。
この木はソヨゴではなく、ウメモドキ?
綺麗にネザサが刈払いされています。
この林がナラガシワ、クヌギ、アベマキなどが生えているところか。冬にはすべて落葉するだろうから景色も違うと思う。
可愛い
稜線部で関所が設けられている。ここでもバイクが入り込むようだ。
古い標識。昭和40年代のものだろう。
ここも良い雰囲気です。
要所で掲示するのは意識を高めるためにも良いと思う。
道迷いを防ぐために。
これが気になった。QRコードでリンクするのはよい試み。
山頂まで落葉樹の林を歩きました。
三草山
山頂部、ここに清山寺があった。展望が拓け。休憩に持ってこいの場所です。
東、大阪方面、右の樹の向こうに妙見山が見えるはず・
六甲山方面
西:羽束山、有馬富士、大船山
この景色を見て大野山に行こうと思い付きます。何時も近郊の山は行き当たりで登ります。留守宅に行先と下山時間だけ連絡して。
三等三角点「三草山」
下山道も良く整備がされています
才の神峠
峠で見かけた標識
峠の石柱と地蔵さん
これは道標かな 才の神峠は八叉路だそうです
バイクの集団行動は気分の良いものではない
長谷の棚田
日本棚田百選に選ばれています。棚田は上から眺めるのが良いと思うので、今回のコース取りは正解でした。稲穂がみのる姿を想像していましたが、既に多くの田は稲刈りが済んでいました。それでも、秋空の下、コスモス、曼殊沙華、栗などの秋の風景を撮影でき満足です。
綺麗に田が見えて美しい風景だ。
白い彼岸花(曼殊沙華)
ここは撮影スポットなのか、他にも何名かカメラを持った人がいました。
コスモスにとまっている蝶。ツマグロヒョウモン
遠くに藁ぶきの屋根が見える
高い雲(いわし雲)、秋の空です。
兵庫100山、32座目
コロナ禍、猛暑があり兵庫100山巡りもお休み状態でした。今回登ってみて、また頑張って100座を目指そうかと思っています。実はブログのカテゴリー分けをして、兵庫100山を目指していたこと、忘れていました。自宅の近場ばかりを選んでいるので、これからは登山口につくまでのアクセスに時間がとられそうです。さて、どうしよう。100名山など目指す人は偉い。忍耐、気力、いや意志が強いとできないです。