裏六甲18 丹生山系(鎌ケ谷右ルートから屏風川左俣)
日時:2019年12月24日(火)
天気:晴れ
はじめに
丹生山系は小学生の頃に親に連れてもらい歩いた記憶があります。昔と大きく景色が変わっていないのがいいですね。多田繁次さんの本を読むと「神戸の秘境」として紹介されています。著書「北神戸の山やま」の冒頭には田中澄江さんを案内した思い出を紹介され、”落ち葉を踏む閑静な山径”を歩かれ「神戸の人が羨ましい」と言われたことを誇らしげに書かれていました。40年以上前のお話しです。
この地は古代からの生活道路が整備されていた上に、神戸電鉄のハイキングコース、神戸市の「太陽と緑の道」も、50年近く前には既にあったようです。開発や自然破壊の波が無かったわけではないのですが、よくぞ「神戸の秘境」としてその姿を残していると感心させられます。ゴルフ場やモトクロス、廃棄物処理場など気になりますが、これからも残ってほしい自然環境です。
画像表示がされない場合があります。これはGooleの仕様変更に伴うものです。画像ファイルの上げなおしを順次行います。
鎌ケ谷右ルートから屏風川左俣、中俣谷を歩く
前回、天下辻から古倉山・金剛童子山を廻ったので、今日はナダレ尾山を廻るコースを選択。ナダレ尾山は何年か前に初めて訪れ、道に迷って大変な目に会った経験があります。
大池聖天。今は”営業”していません。この前の道は”太陽と緑の道コース15”です。
左に曲がると天下辻へ、今日は真直ぐ進みます。
鎌ケ谷右ルートは訪れる人がいないのか”秘境”です
谷筋の道で、訪れる人がいないために荒廃が進んでいます。
鎌ケ谷池はひっそりと水を蓄えています。鳥のさえずりが聞こえるだけで、静かです。
猪のヌタバのような跡が岸にありました。夜は騒がしいのかもしれません。
トレースは消え、かろうじて残るマーカーを頼りに538mのピークを目指します。
このマーカーは心強い。
稜線にでると台風で倒れた樹が無残は姿をさらしています。そして、行く手を遮るのでやっかいです。
また、”太陽と緑の道”に出ました。これはコースナンバー?不明です。この道にでるまでコースロストして?”ヤブ漕ぎ”しています。
この山域は地図があっても役に立ちません。地図にない道が多く、また、荒廃のため道が消滅している箇所もあります。大きく全体図を頭に入れて行動するのが良いかと思います。その意味では
三菱雪稜クラブさんのこの地図(概念図)は役立ちます。(これは天下辻にかかっているもの)
左俣谷第一尾根を降りる
ここが左俣谷第一尾根下降点(このマーカーなければ見落としている)
フカフカの落ち葉のじゅうたん、気持ちが良い
左俣第一尾根はこの後、急坂になります。まっすぐ降りずに、途中から左俣谷に降りて、滝を2つ見学しました。
黒岩の滝
四連鎖の滝
いづれも、滝を巻いていきますが、慣れないと難しいかもです。
巻き道で、けったいなモノにも出くわしました。
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左が降りてきた左俣谷A沢、右が左俣沢B沢方面。
可愛い。癒される。
このマーカーも無いと道迷いするだろうな!
黒甲越東道を歩きます
また、”太陽と緑の道”に出てきました。コース12かな?
この石組みの端を上ります。(ロープ設置)
これは切戸(切り通し)。
ナダレ尾山への取付きということは、ナダレ尾山北尾根ルートですね。
”太陽と緑の道”は崩落個所があるために”迂回路”ができています。一旦、川沿いまで降ります。
崩落個所。本来の道は左手上部にあります。
中俣谷にきました。
https://www.shintetsu.co.jp/railway/guide/odekake/cont/08/img/map/tanjo_jyuso.pdf
これは以前歩いたが、岡場まで行かずに神鉄五社駅までで終了としてしまった。またいつか挑戦するしてみたい。
この標識で”太陽と緑の道”コース12番と判明しました。
道沿いには炭焼きの跡が多く残っています。昔はここで作った炭を神戸市内に売りに行っていたのだろうか?と想像する。
中俣谷を遡行
ほとんど高低差のない沢、歩きやすいです。六甲山系は沢筋が急峻なために砂防ダムが沢山設置されているのとは違う。
確か、中俣谷はABCDEF沢まであります。
中俣平で南尾根に乗りました。
鉄塔の下が尾根の終点です。
南方道から廃寺道で下山
花山に降りる道
廃寺道の取付き。これも無ければ分からない。
マックスバリューへの近道
四等三角点、点名は”アザミ谷”。ちなみに点名”大池”はナダレ尾山にあります。
摩耶山方面。二子山が見える。
廃寺。元は大池聖天の奥の院のはず。
覗くとお不動さんが2体。
南方道の途中で大池病院側に下降してしまった。有馬街道に出れると思ったが頑丈なフェンスに阻まれ断念しました。先を急いでいたら乗り越えただろうが無理はしません。