山ヤ再開

山ヤ再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

伯耆大山で雪山訓練 at 三鈷峰

週末、所属会の例会担当で、大山に雪山訓練に行ってました。毎年、元谷の避難小屋周辺でビーコン探索、滑落停止、確保などの基本訓得をして、周辺の山を登っています。今回は避難小屋から三鈷峰を周回しました。ノートレース、ラッセルを計画時には想定していましたが、実際は春山でサクサクと歩けました。

日程:2020.2.23.-24. メンバー:おっさん3名 天候:晴れ

 米子道で大山に

天皇誕生日を挟んだ三連休。西日本は1日目は降雨、2日目は強風予報。鳥取にある伯耆大山で山三昧の予定が狂いどうしたものか?

と悩んでみても代案もないので、2/23(日)午前8時に三ノ宮に集合して、車を走らせた。行きは播但道から中国道経由で米子道を使って現地に向かいます。所要時間は3時間強、高速代はETC割引で4140円。時間はかかるが鳥取道を選択するのが安いのだが、今回は別パーティーのために避難小屋のスペースを確保したいので、時間を優先しました。

が、予定の南光河原駐車場についてみると「満車」。スキー場に回ってみると、ここも「満車」

そうか、連休はみな同じことを考える。少し離れたところからシャトルバスを選ぶか、しばらく並ぶか?結果、40分ほど待って1日1000円の駐車場に納まりました。

元谷避難小屋へ

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大山寺の参道は雪がありません。

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神社の参道から雪が付いていましたが、12月に来た時よりも積雪は少なく、気温が上がると雪が解けてジュクジュクになるかな?!

元谷避難小屋は、規模も大きく、周辺でテント泊をするよりも快適です。もちろん、避難小屋泊りを前提にした計画はできませんので、テント泊装備などでザックは重いです。

    元谷小屋の寝袋

小屋に着くと、別パーティーの分も合わせたスペースが確保できたので、さっそく身支度を整えて周辺で雪上訓練を行いました。内容は

  • ビーコンの基本操作と探索
  • ゾンデ棒の取り扱い
  • ココヘリ親機での探索
  • 雪斜面での自己ビレイ
  • スノーピケット確保
  • スタンディングアックスビレイ
  • ブッシュを使った中間支点
  • ビレー点の構築
  • コンティニューワーク 等など

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天候は今一つ。雪も少ないです。この時期に、堰堤がこんなに露出しているのは記憶にありません。

夕食と朝食

遅れて到着した弥山西稜チームも合流して夕食準備。我々は男3人。食担は今回新人の担当。何が出てくるか?少し心配もしていましたが・・・。

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アサリの炊き込みご飯に始まり、キャベツのサラダ、メインは野菜たっぷりの鳥団子の鍋。レベルの高い食担でした。(写真がないのが残念)

もちろん、始まる前から、食後も酒盛りは続きます。

就寝は8時前、起床は5時、出発は6時半としました。

昼食はアルファー米で雑炊。少し量が少なかったので「棒ラーメン」を追加投入。これもなかなかの味です。いつも食担を女子にお願いしていましたが、おっさんも負けていません。

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三鈷峰周回

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ここが取付き点。基本、夏道上をトレースしていきます。

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小宝珠越からは稜線歩きになります。今日は、無風かと想像していましたがやはり風が少しありました。

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樹間から大山北壁が見えます。

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帰りの下山ルートをどこにとろうか?と考えながら歩いていました。この注意書きを見ると、ここはパスです。

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大山は全山で崩落が進んでいます。これは岩質のためです。三鈷峰への道も、所々で道が切れ落ちていますので注意が必要です。

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ここはルンゼの登攀。ナイフリッジ、岩稜帯、ブッシュなど変化に富み、雪上の基本スキルを確認するのには良い周回ルートです。

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眼前に剣が峰への稜線と北壁が聳え立っています。カッコいい。

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真ん中が弥山山頂。大山夏道の最高峰、100名山です。この弥山に左下から伸びる稜線が西稜で、別パーティー4名が取付いています。両隣の尾根にも知合いのパーティーが登っていました。

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太陽の左下にユートピア避難小屋が見えます。

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上宝珠越を目指します。

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トラバース。雪質が安定しているので雪崩の心配は全くありませんでした。

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三鈷峰の頂

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日本海が見えます。

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三鈷峰直下の最後の岩場


大山・三鈷峰山頂

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ユートピア小屋から天狗が峰への稜線。

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小屋の壁に大きく縦走禁止と書いています。ですが、雪が付いている期間は多くの人が弥山まで縦走しています?!

雪がない時は、足元が崩れていきますので立ち入らないように。

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小屋の中は快適空間ですが、この小屋まで長い距離を歩荷して宿泊する気持ちにはなりません。

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丁度よい影が尾根筋に落ちていました。

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下山は上宝珠越近くからこの沢を降ります

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トレースもしっかりあり、サクサクと降りれました

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大山山行では有名な大山神社への参道。ここでスベリ怪我をする登山者が結構います。油断大敵です。

帰神は鳥取道周り

 帰りは時間もあったので山陰海岸鳥取まで回り、そこから鳥取道で帰りました。このルートを使うと高速代が1470円に下がります。行きが4140円だったので、かなりお得です。

で、浮いたお金でポート赤崎にある「魚料理 海」で休憩。満足満足。

[琴浦町・赤碕]魚料理 海で美味しい海鮮を高コスパで食べる|たけろぐ

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