兵庫100山 羽束山・甚五郎山・宰相ヶ岳
摂陽群談に「香下山」と名の見える名山です。
摂陽群談(せつようぐんだん)?
は、江戸時代に編纂された摂津国の地誌です。
香下寺(かしたじ)は三田藩九鬼家の鬼門封じの寺でもありました。
今日は香下寺から反時計回りに羽束三山を巡ります。甚五郎山、羽束山、宰相ヶ岳の順です。
香下寺は百済の僧「日羅上人」開基です。
日羅上人が羽束山にこもり、けやきの木で十一面観音像を彫った時、像から芳香が漂ったことから「香下」と名付けられました。
(と、講釈をたれましたが、香下寺の写真はありません)
はっきりとした登山口です。
しばらく進むと、左手に
杖が沢山ありました。これは
八王子神社の境内になります。
道は落ち葉も掃き清められ、整備されています。
丁石もしっかりとあります。
この赤い毛糸の帽子をかぶったお地蔵さんがあるところが「6丁峠」です。
この6丁峠で甚五郎岳に分岐します。
甚五郎岳の山頂は少しだけ展望があります。
一旦、6丁石の分岐に戻り、石段の参詣道を羽束山へ向かいます。
途中にあったお地蔵さん。
山頂まであと何メートルと表示してあると頑張れます。
羽束神社・観音堂分岐を右に行くと
屋根が宝形造(ほうぎょうづくり)の御堂が見えてきました。
中を覗くと、
千手観世音菩薩が安置されてるようです。
山頂に向かうと
鐘楼
羽束神社がありました。
ここが、羽束山山頂 524mです。
藍本方面の絶景が広がっています。今から行く大船山も見えます。
こちらは六甲方面です。
この目印から降下して、次に行きます。
この道は参詣道ではないのか?岩も多く、落ち葉も目立ちます。昨日、雨天でしたのでスリップに注意しながら降りました。
丁石はありませんが、しっかり案内標識があります。
三等三角点 点名:香下村 標高:500.46m
宰相ヶ岳 (501m)
羽束山を望む
展望大岩からの眺め
香下寺への下山路で見かけたコバノミツバツツジ(イチバンツツジ)
香下寺の上にあるため池からの眺め。
これは車で南下して羽束山を撮ってみました。
多田繁次さんの「北神戸の山やま」を見ていて、無性に行きたくなったところです。今から40年近く前の本ですので、文章にあるのどかな田園や里山風景ではないもしれませんが、この地に
二戸の農家と田んぼが息づく「花折」という地名を地図の上で発見した。花折、という美しい地名にふさわしいそこの環境に、私は桃源郷を夢に描き、その後しばしばそこを通って香下へ下り、千刈へと歩いた。
何度も通ったそうです。