兵庫100山 白髪岳(しらがだけ)・松尾山
丹波富士と呼ばれた白髪岳。
丹波富士呼ばれる山は他にもあります。
3、篠山にある高城山。
4、そして白髭山。
高城山(たかしろやま462m)の山頂には八上城址があります。八上城の城主は丹波一の武将波多野秀治。有名です。
そういえば丹波には80以上の山城があるそうな。篠山は昔から戦略上の要衝だったのです。
さて、白髭山には隣の松尾山の山頂に城址があります。また、山域にはたくさんの伽藍跡があり、信仰の対象だったようです。
白髪岳の山名の由来は、山頂付近に岩が露出しており木が生えず遠目には白髪頭に見えるからでしょうか?そんな由来ではないでしょう??
白髪岳から登ります
JR古市駅から住山に移動します。ここに登山口があります。
周回ルートの起点、左の白髪岳方面に進みました。
今回、週日(火曜日)でしたが途中で3名のハイカーの方とすれ違いました。いづれの方も、松尾山からです。白髪山からの時計回りは一般的ではないのかな?
里山の向こうに松尾山
案内板もしっかりとあります。
キブシの花
急登が待っていました
ここから急登が始まります。
左側に地元の小学生が植林した記念樹帯がありました。
登山道の側の岩
椿の樹が多い急登
ロープも設置されたところがあります。
稜線まで登ってきました。
白髪岳を望むと岩場が見えます。クライミング対象かどうかは不明ですが、登ってみたい妄想してしまいます。
稜線からの景色。低山で展望が開く山は嬉しい。
立派なアセビの花
岩場を通過
少しだけかと思っていたが、連続して岩場が現れました。鎖に頼らずに、三点支持を守り登ると問題ありません。
白髪岳山頂
二等三角点 点名:白髪岳 標高:721.50m
360度の展望が開いています。
松尾山へ
白髭山の隣に松尾山があります。こちらは
松尾山は天台宗の『多紀三山』と言われて、往昔には25院もの塔頭が建ち並んでいました。
白髪岳の下りで見かけたロープ。こんなに束ねられたロープは見たことがない。今日は晴れていたので、ロープに頼ることがなかったが、濡れていると足元は滑るのかもしてない。
途中の展望
道標もしっかりとしています。
歩きやすい道です。
これはなんだろう?
松尾山への最後の登り
松尾山山頂
松尾山の頂上に平らな場所があります。ここにかつて砦が築かれ『酒井城』と言われていました。
平坦な場所で、展望はありませんでした。
松尾山からの下り
卵塔群?この標識から下山します。
千年杉
麓の植林された杉の木と比べてしまうので1000年経っているように見えない?
仙の岩からの眺望
岩の所に立つと、東から南への眺望が開け、遠くに六甲の山並みを見ることができます。
卵塔群
仙の岩から西へ尾根を少し下ると、卵塔が突然現れます。山中のあちこちにあったものをこの場所に集めたのだと言われています。
調べると、卵塔は僧侶の墓で、松尾山は仏教修行の場でたくさんの僧たちが学んでいました。
高仙寺本堂跡(酒井城)
ここから分岐します。
平坦な場所が現れ、よく見ると
酒井主水氏治の墓
『卵塔群』から北西方向の低い尾根筋を50メートルほど越えていくと、酒井主水介の墓石がひっそりと建っています。
酒井主水介は、矢代城(高仙寺城)の主で、初田・栗栖野・矢代・油井の酒井と共に酒井庄を統治していました。
天正6年(1578)に起こった明智の丹波攻めの際に、大山城で負傷し、高仙寺城へ帰る途中に亡くなったと伝わっています。「主水ハ大山長沢城攻ニ赴キ疵を被リ味間南村山神下マテ皈リ同所ニ於テ死ス因テ山越ニテ高仙寺山下ニ葬ル」とあります。
高仙寺本堂跡
(酒井城)ここも、城址です。
少し降りるとネパールでよく見かけたタルチョかなと思ったら、お経が印刷されていないので、普通の布切れ。
下から見た城垣
案内看板が地面に倒れていました。
不動の滝へ
ここから下山、道迷いすることはありません。
このような橋が何本がありましたが、渡る勇気はありません。巻きます。
深い谷(恐らくこの下に不動の滝があるだろうなと思った)の岩壁に、これも突然現れました。
そして、不動の滝
下山
しばらく行くと、登山口に
注意書きを見ると、エビネ、マタタビ、ワサビ、岩茸などを採取してはいけません。撮るだけです。
ミツマタの花
茶畑
総じて良い山でした。また来たいですね。