太陽と緑の道コース№12(深谷~黒甲越)を歩いてみました
コース№12深谷から黒甲越ルートを、忠実に歩いてみました。(実は初めて)このルートは昔の生活道路ですので、道はしっかりとしていたはずですが、補修作業を継続していないので崩落個所などが徐々に増えています。所々に残る昔の人が作った石垣などを見るにつけ、やはり生活に根差した道でないと、後世に残すのは難しいのではないかと思います。
崩落個所とその迂回路を見ると、「太陽と緑の道」全27コースの中で、難易度は最も高いコースといっていいでしょう。歩かれるときは慎重に、難しいなと思ったら引き返すか、別ルートを選択するようにしましょう。
このままでは、いずれ廃道になる日も近いです。ですが、人を近づけない秘境感は増します。もしかしたら、屏風川周辺はその方が良いのかもしれません。
深谷から大日如来さんまでを歩く
R38は三木への幹線になるためか交通量が多いです。深谷バス停の近くからコース№12はスタートします。
ルート№11の起点中大沢バス停よりも便数が多いので、ここを使ってプランを練るのはありですね。
ここには記念碑(青山先生の碑)が立っています。
この石の道標を見ると、この道が昔の幹線道路であったことを物語っています。
野池でヘラブナ釣り。私、昔ヘラブナ釣りにはまり、各地のダム湖などに遠征していたことがあります。神戸市のため池は全面的に立ち入り禁止になり、野池ファンは肩身の狭い思いをさせられています。のんびりと釣り糸を垂らせる環境も大切にしたいです。と考えていると、また、ヘラ復活するかもしれません。
声掛けしたら長居しそうなので、先を急ぎました。
ここにも石の道標。これは反対側から歩くと見落としそうです。
アジサイの葉に半分隠れている。
右の尖がった山は大蔵山453m。山頂に二等三角点:附物(つくもの)があります。舗装道路は六甲ハ多霊園まで続いています。
野辺に咲く、これはカタバミ 。大きな葉です。
この道標の左に大きなイロハモミジの樹がありました。ここから砂利道です。車も入れますので、ここから丹生山系に四輪、バイクが侵入していきます。
道幅もあり4輪は余裕で通行できます。
手箱池(ブクニイケ) 「ハ多の民話」に出てくる池です。
説明板には
”昔 大蔵山奥蔵寺に八百比丘尼(やおびくに)という尼さんが長らく住んでおり 日々 写経や読経に励んでいたが ある日 日頃大切にしていた玉手箱を抱え 池に身を投じた。「我が命尽きるまで、この池の水は渇れることなし」と言い残したと言われる。”
とあります。確かに、この池が枯れたのを見たことが無い。
左が大蔵山尾根道の取付き点、右は深谷から登ってきた道です。
大蔵山は見晴らしの良い山です。調べると昔山城があったようです。
先のビクニ池の案内板にあった「奥蔵寺」はオーゾウと読むそうです。文献に「奥蔵寺砦」と呼ばれているものあり、どうも大蔵山城にあたるもの考えられています。
城史に関しては僅かではあるが、当時三木城を居城としてこの一帯まで絶大な勢力を誇った、別所氏一族が「奥蔵寺」を利用して立て籠もった砦跡と伝わっており、秀吉による焼き討ちで落城した歴史が伝えられている。
*Googleフォトのリンク切れで画像表示ができない状態です 順次修正を入れています
4輪の轍の跡 この上の広場で”集会”があるそうです。
雨で流された土石によっていづれこの標識も押し流されそうです。
ここの地質は六甲山と同じ花崗岩のようです。
ここから屏風川沿いに道が通っています。山沿いの道を進みます。
大日如来さん手前の倒木。
大日如来さん。この辺りで昔は旅人が休憩していたようです。近くにはお堂もあったとか?往時の姿は今何処?
新たな崩落場所。この様子では、まだまだ浸食は続きそうです。
左のブッシュに中を進みます(いずれ迂回路ができると思いますが、注意して通過しましょう)
何も対策をしないと、土質から土砂の流失は止まらないだろうな
ここも崩落場所。ただ、昔の石垣もしっかりと残っています。崩落と再建作業を繰り返し行っていたと想像できます。
気持ちの良い道
屏風川を渡渉します。ここは左俣谷です。
切戸。左はナダレ尾北尾根、この先に取付き点があります。
この先に、崩落個所があるので迂回路が出来ています。バリケードが来るたびに厳重になるのは、強行突破する輩がいるからだろうか?崩落現場を見る限り、復旧は難しいかな。
左奥に崩落個所からの土砂が落ちているのが見えます。
迂回路は沢をヘツルのですが、増水していると少し難儀します
*水の中をジャブジャブと進むと問題ないです
中俣谷二段の滝を過ぎると、迂回路から元の道に上がる箇所がすぐ分かります。今回、靴を濡らしたくなかったので右を高巻きしました。
ここが、逆からの迂回路降下点
左は峠の小径を経て右俣平へ出ます。
これはなんだろう?
ここは天下辻への分岐 「つうほうプレート」があります。
モトクロスの轍が醜い。許可を得て入っているとは思えない。植林された樹に影響が出ないように願いたいものだ。
神戸電鉄の沿線ハイキング看板に登場する「黒甲越」の風景。このコースは以前はハイキングコースとしてよく利用されていたのだろうが、今はモトクロス騒音、道の崩落などで敬遠されているのかな?
黒甲越の道標 何故が黒墨で塗りつぶされている?
三菱雪稜クラブのMAP
地権者がバイクが入れないように柵をしてくれています
新たに脇道にも「通行禁止」の標識が立っていました