天保池にサギソウを見に行く
所属会の例会で天保池を訪れました。お目当てはサギソウです。時期的には少し早いかもと危惧していましたが、綺麗に咲いていました。
ここのサギソウは違法採取され数を減らしていると聞きます。今後とも自生する環境が保全され「絶滅」してしまったという報に触れないようにと願います。
今回は、丹生山系の南から天保池を周回するルートを取りました。猛暑の中を歩くことを覚悟していましたが、天候は曇り、時折風も吹き夏の低山ハイキングとしてはラッキーな条件です。
2020.8.8. 天候:曇り、メンバー11名、移動距離17.5㎞
市営地下鉄谷上駅(神戸電鉄乗入れ)は今年6月に運賃改定があり、市内からのアクセスがしやすく、ハイキングの起点にしやすくなりました。
谷山川沿いの道で出会った野草たち
谷上から鰻ノ手池までの道添いで出会った草花。この道沿いは不法投棄もめだつが、草花も沢山見かけます。山道に入ると草花はめっきり減りますので、種を運ぶ環境としてのボーダーラインなのだろう。
ミズヒキ
祝儀などで使われる水引きそっくりなことから名がつく。木陰などの暗い場所に育つので、目立たない花ですが、わび、さびの世界に通じるのか、茶室の脇などに植えられることも。
キンミズヒキ こちらはタデ科ではなく、バラ科/キンミズヒキ属で漢方に使われます。
ヤイトバナ(ヘクソカズラ)
葉や茎など全草を傷つけると、悪臭を放つことから屁屎葛(ヘクソカズラ)という汚名が付いています。
アキノタムラソウ シソ科 秋の花というと6月から咲いている夏の花。ナツノタムラソウという花もあります。
ヒヨドリが鳴くころに咲く花。
変異個体が多数あり、江戸時代に園芸品種として固定され、さらにこれがシーボルトらによってヨーロッパに紹介されてヨーロッパでも多くの品種が育成された。
若芽を出荷し、サラダ、浅漬け、油炒め、味噌和え、酢味噌和え、味噌汁、混ぜご飯、巻き寿司などに利用する[2]。食味に癖はなく、噛むと少しぬめりがある。
センニンソウ 鰻ノ手池の土手で見かけました。
キンポウゲ科センニンソウ属に分類されるつる性の半低木。和名は痩果に付く綿毛を仙人の髭に見たてたことに由来する。別名が「ウマクワズ(馬食わず)」、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味する。茎や葉の汁は皮膚炎の原因となる。
天保池を目指す
この山域はいつもは一人で歩いているが、今日は10名のメンバーと歩きました。コロナ禍から5名単位の班分けで、少し距離をとって感染予防もしっかりとしています。
もとは「太陽と緑の道」だったのでしょう。天保池ルートは廃止され標識はペンキで上段が隠されています。
黒甲越で屏風谷概念図を紹介すると、皆さん興味津々です。
今日もモトクロスライダーたちが脇を走り抜けていきました。結局、山中ではハイカーには出会わず、ライダーたち10名ほど山中を駆けていっただけです。この騒音と排気ガスの洗礼を受けると、この山域の印象は大きく変容していきます。
道はゴロゴロと大きな石がころがる所が多く、注意して歩かないといけません。
大日地蔵 この仏さんが分岐の目印です。山中の道添いに仏さんが所々佇んでいます。昔、多くの人が往来し、手を合わせた名残として今に残っています。
屏風谷方面の展望
西、東鹿見山周辺は四輪が通行できる道幅があり、よく見ると轍も残っています。
ところどころ、道のわきをヘツルことになります。
天保池周辺の道は訪れる人も少ないため道標も朽ちています。かすかに残るトレースを頼りに谷を降りていくと、中山大杣池と天保池を結ぶ道に下りたちます。
お目当てのサギソウ
にわか観察会
その後
天保池で昼食をとり、その後は中山大杣池の側にある青少年公園デイクアンプ場のトイレを貸していただき休憩。「近畿自然歩道」「太陽と緑の道」コース№14を利用して、志久峠、肘曲り、柏尾台経由で神鉄箕谷駅まで歩きました。メンバーには神戸の秘境の魅力が少し分かっていただいたかな?