山ヤ再開

山ヤ再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

独鈷の滝と五台山(ごだいさん)655m

向山のついでに登りました。後で調べると、向山は兵庫100山で50山に選定されていませんが、五台山は50山にも選ばれている山だということに気づきました。

www.yamareco.com

昔から氷上、市島両町の町民による交流登山が秋に行われているようです。ルートが多くあるようですが、今回は一般的な丹波市氷上町の岩龍寺の境内に駐車して登ることにしました。

独鈷の滝

(独鈷の滝)

兵庫県丹波市氷上町の岩龍寺の奥に懸かる滝。県道7号線から県道283号線に入り約2kmで岩龍寺が右手に見える。ここから藤の目渓谷沿いに5分程上って行くと落差約18mの「独鈷(どっこ)の滝」を見ることが出来る。そこから階段を上って行くと弘法大師作と言われる不動明王を祀った岩窟の浅山不動尊があり、更に山道を辿って行くと落差約8mの「不二(ふに)の滝」も見ることが出来る。真っ直ぐ一直線に落ちる独鈷の滝を雄滝、ゆるやかに滑り落ちる不二の滝を雌滝とも呼ばれている。
独鈷とは、もともと護身用の武器だった密教の法具の一つで、村人に災難を起こしていた大蛇を弘法大師が独鈷を投げて成仏させたとも言われている。

立派な滝です。修験者が修行してそうな雰囲気があります。

ネットで調べると大正期から昭和初期にかけて、この滝で精神病の治療が行われていたようです。 「岩瀧寺における精神病治療」(精神看護2010年7月号:医学書院)

その名残なのでしょうか?近くに香良病院という単科の精神科病院があります。

鹿よけのゲートがありました。夏にはヒルが出るのかな?谷筋のルートで鹿よけゲートを見ると気になります。

浅山不動尊

割れ目のような洞窟に祀られています。パワースポットかもしれません。

いきなりの崖のような急登にたじろぎます。

牛首

牛首と読むと「唐松岳から五竜岳へ難所の牛首」を思い出します。ここを越えていくようです。

ここが水害の跡だと分かるのですがルートが良く分からなくなりました。谷筋を行くとして見ると「手すりの付いた道」ができているので、てっきりこれを辿るものと思い込みました。この奥はルート外です。正規ルートは下に谷筋がありますので注意しましょう。

この谷杉を遡行します。

赤テープがあり問題なく歩けます。ところどころ丸太橋が架け替えられていました。丹波の山ではほとんどの丸太橋は朽ち果てているんで珍しいです。

「一の岩」急登の途中に現れます。今回のルートでは名前のある岩は唯一でした。

「小峠」稜線部に出、平らな地面を見ると一安心です。ここで小休憩。

このまま稜線部を辿ると頂上に着きそうですが、息がせくのと下調べしたルート図は右方面だったので迷わず安全牌を引きます。

五台山 655m 山頂

 

「ふるさと兵庫50山の五台山」看板が誇らしげです。

展望所、天気が良くなく強風が吹きつけていることと、土台が朽ちていそうなので景色を見るのは遠慮しておきました。

シャクナゲのつぼみ

この近くにヒカゲツツジの群生地があるようです。

小野寺山 645m 山頂

今日は遠望できず山座同定はできませんでした。

鷹取山 氷上槍

鷹取山?懐かしい響きがする山です。

分水嶺の径

分水嶺の径を辿る例会を所属会の先輩がしていたのを思い出しました。その時は興味が無かったのですが、歩いてみると続きを辿って見たくなります。

なんか立派な岩がでてきたなと思うと、この先がゴールでした。岩に名前を付ければよいのだが?

日露戦役記念林の碑

こんなところに日露戦争の跡があるとは、太平洋戦争と比べると出兵された数も少なかったと思いますが、後世に檜の山林を残し、碑を見るたびに想起する先人の歩みを思うと、この道が地元民にとって大切な道であることが分かります。五台山が50山に選ばれた理由の一つにも思えました。いい山でした。