JR道場を起点に千苅ダム右岸・光明寺・鏑射寺を廻る
2020年11月08日(日)、旧「太陽と緑の道」コース№1として登録されていたコースを歩いてみました。このコースは千苅ダムの右岸にあった遊歩道が大きく崩落し、廃道になったと伺っています。
実際に歩いてみると
1、千苅ダム右岸の崩落箇所は、立派な迂回路ができています
2、光明寺に抜ける道は雨後の泥濘(ぬかるみ)で大きく迂回させられました
晴天が続いた日には問題なくゴルフ場を通り抜けられると思います
3、ルート上には古い標識が残り、道に迷うことはないです
4、倒木、崩落個所があります
一般ハイキング道とはいきませんが、問題なく通行は可能です。
千苅貯水池へ
コースの起点はJR道場駅です。駅前にはコンビニはありませんが、ロッククライマーたちが集まる商店などがあり弁当など購入することができます。また、駐車場(一日500円)もあります。
駅前広場にある道標に従いスタートしましょう。
貯水池までは舗装道路が続きます。
JRの踏切を渡ります。標識をみると、千苅ダム、千苅水源地と書かれています。先ほどの道標は千苅貯水池でした?気にしないで行きましょう。この写真の奥に見える岸壁は不動岩といい、クライミングの練習でよく利用します。
無人の販売所がありました。
村雨の滝はチョット遠いのですぐそこになる松風の滝を見学します。
右手には川が流れています。調べると、この川は羽束川。羽束川沿いには羽束山、大船山があり、上流に篭坊温泉があります。弥十郎ケ嶽に登った時に寄りました。つながりがありますね。
シラザギの営巣地(コロニー)が対岸に見えました。この辺りの田んぼでシラサギは良く見かけます。
この正門の右手にハイキング道があります。
対岸の紅葉が綺麗に咲いていました。この右手が大岩岳への取付きです。
千苅ダムは近代化産業遺産に登録されています。
放水してる時に訪れると違った顔が見えますが、こればかりは当たりはずれがあります。少し奥に行くと説明板がありました。
これを読むと水道水のための水源地であることが分かります。神戸市北区と西宮上ヶ原に水が送られているようです。千苅の水道水は昔から美味しいです。
千苅ダム右岸を歩く
元の右岸コースは崩落で通行禁止です。新しくできた迂回路、稜線部を歩くコースを進みます。
あまり歩く人はいないのかな?
このコースは角度を変えて千苅ダムを楽しむことができます。
道は稜線部への高度を上げていきます。
光明寺という案内に少し励まされます。
高度を上げた来たことが分かります。まだまだ登ります。
稜線まで出るとUP,DOWNは少なくなります。
トレースは明瞭で迷うことはありません。
迂回の終わりは、元の近畿自然歩道に合流しますので、稜線部からの下降が始まります。階段や岩にステップが刻んでありました。
この山は有馬富士かな?
ここで合流です。
ダム沿いの遊歩道を歩きます。
このコースが「太陽と緑の道」であったことを示す道標。
川沿いの道にも道標が。
堰堤の脇にある分岐を示す標識。旧「太陽と緑の道」は光明寺方面に進みます。
ゴルフ場脇の道から引き返す
ゴルフ場(武庫の台ゴルフコース)のコース内を歩く道になりますのでロストボールが落ちていました。
金網のトンネルをくぐります。このまま順調に歩けると思っていたら
足元が怪しくなっていました。
ジュクジュクで逃げようがありません。両サイドが金網なのが逃げ場をなくしています。泥んこを覚悟すれば突破できると思いましたが、ここは冒険はしません。引き返し、近畿自然歩道を歩くことにしました。(ちょっと興味もあった?!)
ところがこの道が歩く人がいないようでヤブ漕ぎ道でした。
近畿自然歩道を迂回し光明寺へ
先ほどの分岐まで戻ります。
堰堤下に古い道標が捨てられています。黒塗りの標識が悲しい。
この堰堤の向こうに道が続いています。
トレースが薄いので赤テープが頼りです。
ゴルフ場から出る水は危なそうな色をしている。
ひたすらテープを頼りに歩くと
ブッシュの中に道標が立っていました。このルートが近畿自然歩道です。
テープがあるので迷うことはないのですが、これが無くなるとこのルートは道迷い必須です。
二つ目の道標、道は荒れています。
ところどころヤブ漕ぎを強いられます。
地図上ではゴルフ場を巻いています。この金網はゴルフ場のものだと思います。
ここも道です。かき分けて歩きました。
しっかりとした道に出てくると、ほどなく舗装道路にでます。
この舗装道路を右に進むと光明寺です。
光明寺は墓園として有名です。
JR福知山事故の慰霊碑がありました。この奥に鏑射山への取り付きがあります。
光明寺の紅葉を楽しむ
訪れたのは11月8日でしたが。紅葉が見頃でした。
鏑射山への旧「太陽と緑の道」を辿る
この道標のところから山道に入ります。取付きの道はしっかりとしています。
見慣れた標識も残っています。
地図上では高低差も余りなく、ゴルフ場の脇を廻る道だったので、楽に歩けると考えていました。ところが、廃道になっているコースなので歩く人も少ないのでしょう。また、維持管理をする人もいないためか荒れていました。
ロープ場が出てきました。このロープかなり古そうなので、手に持つことは遠慮しました。
目印になる岩が現れました。
標識が出てくると安心です。
この道標がないと道迷いしそうな箇所でした。この裏に展望所があります。
三田方面の景色
右端の山は有馬富士
ゴルフ場の脇を通る道ですので球が飛んできます。かなりの数のロストボールが落ちていました。
この標識を見つけると安心する。
崩落個所 やはり整備されていないと、問題な箇所が所々出てきます。
兵庫登山会さんの標識も県下の山に行くとどこでも出会います。ただ、今は活動されているのか?よく分かりません。
道路に出る最後の上りです。
JR道場駅へ向かう
鏑射寺の境内はすぐそこですが、今日は寄らずに下山します。
下山道の近くにクライミングでお邪魔する烏帽子岩と駒形岩があります。今日も沢山の方が練習されていました。
路上駐車が目立つので警察やクライマー有志の注意書きが貼られています。
道なりに降りるとJR福知山線の踏切に出会い、直に駅にたどり着けます。
今日はハイキングとしては過酷でした。
こういう日もあります。