「太陽と緑の道」の道標、看板、標識たち
「太陽と緑の道」を歩き出会った道標などの道案内(ガイド)をまとめてみました。朽ちた道標や古い書体、イラストなどさまざまな道案内が、コース上に残っていました。全27コースには見どころとして史跡や景勝、草花、そして、ピークハントの醍醐味なども沢山あります。そんな見どころの中に、様々な道案内(ガイド)も入れてもらえたらと思っています。自然歩道としての歴史は50年ほどです。それ以前から歩き継がれた道を、私たちはハイキング道として今、歩いています。壊れ、朽ちるものをあらたな道案内で継ぎながら、先人が歩き、残そうと努力した道をこれからも歩いていきたいと願います。
コースそのものはまとめサイトからブログ記事をお読みください。
ブログの中では道標、標識、看板などといろんな表現をしてきました。一応、私の中では区別をしています。
道標は地面に垂直立った柱状のもの
標識は横長茶ベース、白文字の板製のもの
看板は鉄板などでできたボード状のもの
時に混在しているかもしれませんが包めて道案内です。
全27コースを歩きだした初めの頃は、まさかこんなに種類があるとは思いもよりませんでした。この道案内の多様なこと。統一感がないといえば身もふたもありません。一つ一つは、そこを歩いた人、道案内を掲げた人の思いが積もっているのです。朽ちたものは撤去してはと思ったこともありますが、積もった落葉のように今は残しておくのが最良だと思っています。道案内そのものが、この自然歩道の魅力の一つではないかと。そして、野辺に残るお地蔵さんのように思えてなりません。
- 注意喚起を示す道案内
- つうほうプレートと合体した道案内
- 塗り直したかもしれない道案内
- イラストの登場する道案内
- 丁寧に作られた道案内
- 他の案内板にカップリング
- 手作りで勝負した道案内
- 特別注文の道案内
- 崩壊、倒壊、黒塗り、残置された道案内
- 案内板、プレート上の道案内
- シンプルな道案内
- 変わり種の道案内
- 「 太陽と緑の道」以前の道案内(お地蔵さんなど)
- 道案内とは何だろうか?
注意喚起を示す道案内
案内板として目的地を示すだけでなく、ハイカーへの啓もうやお願いを書いてあるものも目立つ。
注意書きとともに №4
モトクロスへの注意喚起 №21 何故か、集団でバイクが通行します。爆音と排気ガスにも注意をしないといけません。
モトクロス注意 №15 天下辻の道標はいろんあものが張り付いています。交通の要衝です。
モトクロスに注意 №15 ここは3方向からバイクが侵入してきます。
通行止めを示すための工夫 №24 特別に手製看板を作ったり、表示していた行先をペンキで消したりと注意を呼び掛けています。
コピーを貼って注意喚起する標識 №27
立派な道標に”崩落あり通行注意” №27
支柱を新しくし、ハイカーの”皆様へのお願い”も記した道標 №26
つうほうプレートと合体した道案内
つうほうプレートと合体 №12 道標の上につうほうプレートが載っている。これが一番多いパターンです。
つうほうプレートと合体した道標 №17 道標の上にプレートが設置できないので標識に貼りつけています。
つうほうプレートと合体した道標 №12 これは横に道標があるのだが、目立たないので標識の上に設置したのかな?
塗り直したかもしれない道案内
文字の大きさが違い、途中で切れてしまっています。 №2
ベースのトタンも流用したもののように見えます。
№3 このコースは地元の人が毎日のように歩き、整備されているように感じました。そんな中、書き直したのでしょう。近くに同じように文字をなぞったプレートがありました。
イラストの登場する道案内
イラストバージョン №2
可愛いイラスト入りのプレート №16
イラストがはっきり見えるもの №21
丁寧に作られた道案内
カッコいいレタリング文字の標識です。 №4
このコースには手描きの迂回路マップもかかっていました。
手製のマップ №4 パトロール員の心意気を感じさせられます。
他の案内板にカップリング
周辺マップに紹介されてます №4
根元から折れた合体道標 №10
しっかりとした近畿自然歩道との合体版1 №10
近畿自然歩道との合体版2 №3
近畿自然歩道との合体版3(雌岡山に点在) №25
手作りで勝負した道案内
手製 №11
手製 №11
特別注文の道案内
新しく立派なプレートは目立つ №12
少し大きめのサイズです(支柱は折れ、一枚は地面に) №27
手製かなと思ったが №27
特注の迂回路表示板です カラーリングが時代を示す №27
私製かな土地所有者が作成したものか №24
これは土地所有者が作成したものだと思う №24
崩壊、倒壊、黒塗り、残置された道案内
案内板としても機能をなくしたもの。撤去せずに残している。
塗りつぶされた「黒甲越」の道標 これは見ると悲しい №12
かなり古い道標 №26 辛うじて文字が読める。撤去せずに横に新しいものが設置されています。
完全に崩壊 №13 捨てられています。
根元から打ち捨てられた道標 №10 足元の「ポイ捨てやめよう」の文字が虚しい。
廃道の残るプレート 天保池近く 赤文字の時代があったようです。手製かもしれません。
鉄製プレート №14 白地に緑の時代があったことを示しています。神戸市の名も入っています。
折れた道標にこちらも神戸市と銘のあるもの №16 「太陽と緑の道」は神戸市が制定し、管理していることを知る人は少ないと思うので、残しておいてほしい。
道標が朽ち地面に落ちた標識 №16 それでも行先を指示している。
朽ちたので代わりの柱で支えられた道標 №16 ここは起点になるのでずっと立っていてほしい。
何とか持ちこたえている道標 №17
何時の頃のか、かなり古そう №22
辛うじて読める標識 №24
汚れすぎ №15
案内板、プレート上の道案内
市バス111系統「蔵本」停留所近くにある総合マップ 歩いて見かけた中では一番立派なもの。ただ、この停留所は利用するハイカーは少ないと思う。近くに同じものがもう一枚あります。
崖に打ち付けたプレート №20
板版に描かれた道案内 №22
古くなった案内板と並ぶ №27
シンプルな道案内
シンプルな道標 №21
道標が陸橋に結ってある №22
シンプル版に標識 №11
変わり種の道案内
ゴミ箱バージョン №13
しびれる文字 №23
「 太陽と緑の道」以前の道案内(お地蔵さんなど)
石柱 №22
かなり古い №12
昔はこの石柱だけで峠道を歩いていたのだろう №19
新しく付替えられた石柱 №16
丁石 №18
石碑 №19
お地蔵さん №21
杖供養塔 №5
お地蔵さん №22
お地蔵さん №11
お地蔵さん №14
カヤノキと地蔵さん №22
道案内とは何だろうか?
全27コースを歩き、毎回ヤマレコのログデータとブログ記事をネットに上げてきました。そして、全コースを歩き終えて、まとめ記事を書いています。
恐らく、古くは街道に石やお地蔵さんがぽつりぽつりとあり、道案内になるものはほとんどなかったと思います。それが、自然歩道として整備され、毎月担当パトロール員が整備をし、見守るうちに道案内の数も多くなってきました。
仕事や生活で道を歩くのではなく、余暇として自然歩道を歩く人々の安全を守るためには致し方がないことだと思います。
今回、ネット検索をしても「太陽と緑の道」検索の結果があまり上がらなかったので、データを上げるようにしました。これも道案内の一つと言ってよいでしょう。多くの道標が掲げられ、情報が検索しやすくなることに違和感を感じる方も居られると思います。お節介が過ぎると。
情報化が進んだ時代には、既知なものが手許にあり、安全にプレーができることが大切だと思っています。道の先になにがあるのか、よく分からない道を歩くのではなく。調べると多くの人が足跡を残してくれているルートを、追体験しながら楽しむ時代なのだと思います。
多くの人が「太陽と緑の道」に足を踏み入れ、新たな情報をネット上に上げてくれることを期待しています。目線を代えると、きっと新たな楽しみや価値を見出せると思っています。神戸の北部を中心に設けられた自然歩道「太陽と緑の道」は多くの人の道案内によって、生きた道としてバトンを継ぐことができると願っています。