山屋再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

大山象ヶ鼻東尾根を原登し、三の沢の紅葉を楽しむ

少し前になります。10月19日(水)、伯耆大山に登っていました。題の通り「人が登らない、いや獣も通わない象ヶ鼻への原登」です。所属会のトレーニングの一環なのですが、うんざりする藪漕ぎが続き、いい練習になったと思います。

前日にキャンプ場でテント迫し、朝7時前に登山口を出発です。

夜露に濡れた文殊谷を、熊除けにホイッスルを吹きながら進みます。”夏道登山コース”とは異なり、登山者が通らない荒れた山道は、熊が出そうな雰囲気がします。前日、宍粟郡でクマに襲われたニュースが流れたこともあり、笛を吹く息も強くなります。

途中、”キノコ狩り”の老人に出会い、「居付きの熊は居ないが、通りすがりの熊はいますよ!」と聞くと、「やっぱり、熊いるんだ!」といよいよ心細く、隊列を乱さないように道を急ぎました。

駒鳥避難小屋で休憩し振子沢へ、いよいよ”藪漕ぎ”です。”遭難碑”の先、左手の崖から取りつきました。

急登を草木に摑まりながら、よじ登ります。時々、ルートファンディングしながら尾根まで詰めていきます。ここからは稜線部を忠実にトレース。しかし、初めは搔き分けられた小枝も、いつのころからか、立ちはだかる樹に代わっています。夢中で目の前に現れる樹々をなぎ倒し、下を潜り、時には、乗り越えます。

特に、天然記念物のダイセンキャラボク、これには手を焼きました。確かに、うんざりするようなハードな工程です。気づくとホイッスルはもう鳴らすことは無くなっています。熊もこの藪にはうんざりでしょう。

獣道すらない山中を歩いたわけですが、振り返ると「面白い」の一言です。天狗ケ峰の上から”今日辿った東壁”を見ると「何とも言い難い達成感」がありました。

下りは、槍ケ峰から”三の沢”を降り「関西の涸沢」に。ブナやナナカマダドの紅葉が綺麗です。9月の末に涸沢を訪れていますので、両者を比べると、大山のほうが綺麗です。これだけでも見る価値がありますね。