裏六甲21 三ツ下谷を源頭まで遡上し、下山は送電線巡視路ルートを選んだが
しばらく丹生山系を歩いていました。今日は六甲山系です。もちろん、裏六甲からルートを選択しています。表題の通り、三ツ下谷を遡上。沢装備は準備せずに登山靴で歩きました。
昨年、天狗岩で魔が差して尾根を降り、三ツ下谷の上部左俣を遡上したので、今回は下部と右俣を歩くのと「六甲山系登山詳細部(西編)」を見ていて気になった「送電線巡視路ルート」を下山ルートに選びました。
結果は、沢のヘツリで足を滑らせポチャン、冷たい水に登山靴が沈みました。下山のルーファイをミスり違う尾根に降りてしまい。思ぬヤブ漕ぎを強いられることに。
三ツ下谷遡上
山田道は真直ぐ森林植物園につながる良い道です。歴史的には山田道とは右回り湯乃山街道をさしますので、播磨から衝原湖を通って山田、唐櫃、有馬温泉へつながる路を言います。
地図を見ると三ツ下谷の下部は丸山谷というのですね。この上に丸山砂防ダムが連続して設置されています。住宅地がありますので土石流が発生しては大変です。この道何度も通っていながら、この「土石流危険渓谷」という標識は初めて気づきました。
これが丸山谷砂防ダム
ほどなく石の標識が出てきます。下谷上は丹生山田方面を指し、上谷上は神鉄谷上周辺を指すと思うのだが?昔はどんな道が通じていたのか?また、調べてみます。
石の道しるべの横にあるのがこの標識です。三ツ下谷は右を行きます。沢筋になり道が無くなるので行止りであっています。
上流にある砂防ダムまで巻き道が沢筋に沿ってついているのですが、ここは沢を歩きます。そうすると変な口が空いていたり、
穏やかな沢歩きが楽しめたり
赤くなる前のアオキの実に出会ったり
朽ちたトタン小屋に遭遇したり
左岸に砂岩の崖があったり
良くヤマレコに登場する傾いた橋に出会います。
ここは、そのまま遡上するので、橋の下を潜りました。
段々と流れが出てきて、段差のある箇所も出てきます。この岩、良く滑ります。今のところ、濡れていませんが、登山靴は失敗だったかもしれません。
遡上を続けると。
砂防ダムに突き当たります。ここは右に巻き道があります。
そして、これもお馴染みの熟練者向けと書かれたプレート。
ダムは砂で覆われています。この川筋にこれ以上のダムは作ってほしくありません。砂で一杯になった砂防ダムはどうなるのだろうか?
谷は深くなり、倒木も目立ちだします。
小さな滝が現れますが、基本は濡れないように、滑らないように、左右どちらかの岩をよじ登ります。
ここで足を滑らせポチャりました。両足とも靴の中に水が入りズブズブです。慌てて、靴下を縛りましたが・・・。替えの靴下も、乾かす時間もないのでも、気持ち割るまま遡上を再開しました。
谷が荒れてきました。梅雨時の水量が多い時期に、沢登りとして入渓すると楽しいと山仲間が話していたことを思い出しました。また、6月に沢装備で挑戦します。
ここも、左の壁をよじ登りました。両足とも滑りますので注意。
ここは沢筋を歩きます。靴が濡れてしまったので大丈夫です!?左側の崖にロープがありました。
1月の沢歩きですが、気持ちが良いです。誰にも会いません。氷はまだ張っていません。
この滝は右側にロープがありますので、そこを高巻きました。ロープ無ければ、沢装備が無いと無理です。滝の中ほどにスリングが掛かっています。直登したですね。
今回はこの右俣を行きます。前回は写真に写っていないのですが、左側の沢を遡上しました。なかなかワイルドでした。
東六甲探検隊のプレート。
これは草蘇鉄ですかね?
これは何かな?ヤマフキではないと思う。
これはツルリンドウ。花が咲くころに訪れたい。と上流部はいろんな草花が咲きそうです。
今回、源頭まで沢筋を詰めようと思ったのですが、行く手をイバラが遮り、あまりの痛さに閉口し途中から稜線に逃げました。ここを突破するにはそれなりの装備が必要です。
ということで、石楠花山の展望台へ行き、昼ご飯休憩。誰もいません。
送電線巡視路ルートを降りる
下山は送電線ルート、調べると三ツ下谷南第二尾根というようです。
このルートはじめは道も立派で、申し分なかったのですが、途中でルーファイを失敗しイバラが生い茂る場所に降りてしまいました。
送電線を巡視する名前の通り、送電線の下を通ります。
道も大丈夫?!
途中には樹木の頭をカットした林に出てきたりもしましたが、
尾根筋を1本間違えたようで、とんでもないところに降り立つことに。(写真を撮る余裕がありませんでした)
この池は何か?
と思っていたら秘密基地のような浄水場でした。何でこんなところに作ったのでしょうか?
そうこうして無事に山田道までたどり着きました。一安心。