山ヤ再開

山ヤ再開

還暦を向かえて「そこに山がある」ことに気付く

アイゼントレーニングin蓬莱峡

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今日は蓬莱峡で雪山に向けての新人トレーニングをしました。始めて雪山に行くメンバーもいますので、装備の付け方に始まり、基本的な歩き方を実地で指導します。本当は雪山で行うのが良いのでしょうが、そうもいかないので毎年ここ蓬莱峡で行っています。

蓬莱峡広場から見る景色は奇怪で、どうしてこんな景色が生まれたのか?不思議に思います。昔、有馬温泉に湯治に訪れた人はこの景色を眺める湯山街道を歩いていました。有馬は湯山とも呼ばれ、「生瀬―船坂―金仙寺―湯山」への道を湯山街道と呼んでいたのです。

蓬莱峡は、六甲山の裏側(北側)を有馬高槻構造線の西に続く六甲断層に沿って西から東へまっすぐ流れる大多田川の上流部、支流の座頭谷川との合流地点より上流の南側にある。破砕された花崗岩がさらに風化を受けて鋸歯状の鋭い岩峰の稜線を見せる峡谷である。断層破砕帯にあたり、地質学では「バッドランド(悪地)」と呼ばれる地形であるが、これほど険しい地形は世界でも特異とされる。

この場所は現在クライミング練習やハイキングで訪れる人が中心ですが、かっては映画やテレビドラマのロケ地としてしばしば採用された場所です。有名なところでは黒沢明の「隠し砦の三悪人」に登場します。

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受講生(新人)の装備は真新しい。

班ごとに実地練習に出かけます。練習と言え崩落が激しい場所です。昔ここで滑落事故があり亡くなられた方がおられますので注意して歩きます。

ロープを使った練習もしました。慣れるまでには少し経験が必要です。

こちらは大屏風岩。いつもは初級ロッククライミングの練習場所ですが、冬場が近づくとアイスクライミングをする人がアイゼンを履いて岩場を登る練習をしています。ガシガシと金属音を立てて登るのですが、岩場も痛みます。

先ほどの場所もそうですが、本当は雪や氷のある所で練習するのが良いのですが、本番に備えて節度を持って利用させてもらっています。